徒然趣味

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アニメ版 少女革命ウテナの感想 後編 <ネタバレ注意>

今回は、前回に引き続きアニメ版 少女革命ウテナについて感想を書いていきます。


前回の記事はこちらです↓↓↓
https://misomiso.hatenablog.jp/entry/2018/10/11/135012

前回同様、ネタバレを多く含みますので苦手な方はブラウザバックを推奨します。






































〜アニメ版 少女革命ウテナの人間関係〜

前回書いたように、少女革命ウテナの人間関係について書いていきたいと思います。
少女革命ウテナは数多くのキャラクターがいるので簡潔に3人ごとまとめていきたいと思います。
同じキャラクターが何度も出てきますが、アニメを見ていてわかりやすかったり、重要だと思った関係を中心にまとめようと考えているので、ご了承ください。




ウテナとアンシーとチュチュ

最初の主要人物たちです。
チュチュとはアンシーの唯一の友達のお猿さんでアンシーに懐いています。
アンシーよりも表情豊かで分かりやすく、愛嬌のあるキャラクターです。
このチュチュがアンシーの本心だと考える人もいます。西園寺がアンシーにアプローチをかけている時、チュチュは西園寺を無視していますし、暁生とアンシーが夜いない時、1匹でベッドで寝ており、ウテナがやってきてからはいつもウテナのそばで寝ています。
チュチュは早い段階でウテナに懐いており、それがアンシー自身も知らないアンシーの本心だと考えると、面白いと思いました。




棺の中の少女と西園寺と冬芽

幼なじみである西園寺と冬芽が棺の女の子に出会います。
棺の中の少女は、両親が死に絶望して棺の中に引きこもり、死ぬ時を待っています。
そんな彼女に西園寺は困惑しますが、冬芽は「彼女に永遠のものを見せてやればこの棺から出ていくかも」と言います。
永遠のものとは、少女が
「生きるって気持ち悪いよね。永遠なんてあるわけないのにね」
と言ったことがきっかけだと思います。
そして次の日、彼女は棺から出て何かを決意した目をしていました。
西園寺は冬芽が永遠のものを彼女に見せたのだと嫉妬し、永遠のものとそれを見た冬芽を渇望するようになりますが、冬芽は少女が見たであろう永遠のものと棺の中の少女を探求するようになります。
西園寺は棺の中の少女はアンシーだと思い込みますが、冬芽はウテナだと思うようになります。
ここの違いも面白いです。
二人とも棺の中の少女を求めますが、西園寺は自分より先に行く冬芽への嫉妬、冬芽は棺の中の少女を救うことができた永遠のものを強く思っているだけで、棺の中の少女はきっかけに過ぎないのだと私は感じました。
それでも冬芽はウテナに本当に恋をするようになり、西園寺はアンシーを手に入れることは出来ませんでしたが、冬芽と昔のような良好な関係を築くことが出来ました。
暁生とウテナと冬芽、アンシーと西園寺と若葉のそれぞれの関係も良いと思います。




樹里と枝織と瑠果

名前だけ見ると女の子3人の関係に見えますが、女2人に男1人です。
この3人は非常に人気があり、この作品でも異色の雰囲気を放っています。
樹里さんの気高く美しい恋と、枝織の醜く醜悪な乙女心と、瑠果の純粋で思いやりの愛が輝きます。
幼なじみの女の子に淡い恋心を抱きながら、悩み続ける樹里さんは美しいと思いました。
瑠果は幾原邦彦本人だといわれていますが、それを踏まえてみると、より面白くなるとおもいます。



アンシーと幹と梢

アンシーに恋する少年というまさに王子様にぴったりな設定なのに、アンシー本人ではなく虚像の姫宮さんに恋していることでアンシーに見向きもされない幹と元祖ヤンデレクレイジーサイコ妹である梢のコンビは、アンシーと暁生の関係への対比なのかと思いました。
元祖ヤンデレクレイジーサイコ妹とはいいましたがそれぐらい梢が印象的だったという意味で、決して梢の感情はこんな言葉でいいとは思っていません。貶す意味はありませんので悪しからず。
脱線しましたが、王子様になるには幹は純粋すぎたのだと思います。



ウテナとアンシーと暁生

この3人の関係が少女革命ウテナの本幹と言っても過言ではありません。
女の子にも関わらず王子様を志すウテナ、王子様の妹だった故に魔女にされてしまったアンシー、王子様から世界の果てに落ちた暁生。
ウテナが王子様を目指すきっかけを思い出すところは今見ても感動します。

ウテナは確かに王子様に連れられて棺から出ましたが、王子様になると決意したのは、千本の剣に貫かれているアンシーを見た時という所が良いと感じました。
ウテナが暁生と恋愛を繰り広げていきますが、この2人に幸せなカップルになって欲しいとは私は思えませんでした。
それは、ウテナが王子様になって欲しいという期待ゆえのことなのだと考えます。
アンシーもこんな気持ちだったのかなと思うと改めてすごいと思います。

アンシーは最後の最後まで暁生を信頼していて、最終的にウテナに乗り換えるといったような意見を目にしたことがありますが、私はアンシーはどちらにも嫉妬していたのではないかと思います。
自分の全てを犠牲にした兄が自称 王子様の女の子と仲良くしている姿はもちろん、自分の初めての友達になろうとしてくれる、好きだった頃の兄の片鱗の持つ女の子が落ちぶれた兄に弄ばれる姿は、あまりにも醜く、どうしようもない気持ちになると思います。
アンシーは予告でウテナに「貴方のこと、ずっと軽蔑していた」と言いますし、ウテナと暁生が写真を撮る時はチュチュを使って間に入り、暁生をハブり、アンシーとウテナはしっかりと映る写真を飾ったりします。
実にアンシーらしくていいと思います。

ウテナは所詮勇者様だと劇中でいわれますが、王子様ではアンシーを救えなかった、ウテナだから救えたのだと考えています。
アンシーの友達になろうとしてくれたウテナだからアンシーを救えて、王子様の妹という決してお姫様になれないアンシーという少女を革命できたのだと信じています。


以上が少女革命ウテナの感想になります。
2回に分けたのに長い文量になりました……。
映画版はまだ見てないので今度借りてこようと思います。
さらざんまいが放映され始めたら、ユリ熊嵐の感想をかきたいと思っています。ユリ熊嵐も好きです。