徒然趣味

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ビブリア古書堂シリーズの感想 <中編> ネタバレ注意!

今回は、前回に引き続きビブリア古書堂シリーズの感想について書いていきたいと思います。
前回の記事はこちらです→https://misomiso.hatenablog.jp/entry/2018/07/10/160333


前回よりのネタバレ要素が多く、全巻読み終わった前提で話が進んでいるので苦手だと思った人はブラウザバックを推奨します。








~各巻ごとの感想~

1巻
記念すべきシリーズ1作目です!
プロローグ、4編の短編、エピローグの構成になっていて非常に読みやすいです。
テンポもいいので、1番内容を暗記しているにもかかわらず、かなり読み直している1冊でもあります。
1巻で1番好きな話は第1話の夏目漱石漱石全集」です。
主人公の五浦大輔のトラウマや家族について深く掘り下げられている話で彼の祖母の秘密に栞子さんが迫るシーンが印象的でした。
大輔の家の中や祖母の言った言葉、叔母の話など至る所に伏線が張り巡らされていてとても好きです。祖母の言葉が今でも大輔にとって大切に残っているところもいいです。身にしみる名言ばかりです。
4話もかなり好きです。
サスペンス調ですが、読書が何よりも好きで本そのものを愛している人の異常性がよく書かれていると思います。犯人はもちろん、栞子さんの異常性に少し触れることが出来る話です。
エピローグも好きです。栞子さんに歩み寄れたような、栞子さんが歩んでくれたような気持ちになれます。


2巻
2作目です。
読んでいて1番読み返していないことに気づいた1冊です。所々忘れていた話が多く読み直すのが新鮮でした。
「クラクラ日記」という坂口安吾の恋人の坂口三千代が書いた小説が2巻のテーマになっています。
栞子さんの本棚で読んだ時とても面白かったので、買ってしまった1冊でもあります。
1話ほ「時計じかけのオレンジ」の話が栞子さんの可愛さが詰まっていて好きです。小学四年生で時計じかけのオレンジは凄いですよね。
篠川智恵子という母親の存在が2巻から既に示唆されています。栞子さんにとって子供を捨てた母親であり自分にそっくりな親である智恵子の存在はビブリア古書堂シリーズの中でもかなり重要な役割を担っています。


3巻
3巻目です。
栞子の妹の文香視点から始まる「王様の耳はロバの耳」が印象的でした。
独り言ような誰かに伝えるような文調が文香らしくていいと思います。
第2話「タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの」が3巻では1番好きです。
坂口夫妻が好きなのもありますが、1巻でできた登場人物が勢揃いするところが嬉しかったです。
坂口しのぶの独白と坂口しのぶの両親の本音の言葉に心が揺さぶられました。なかよしのいえっていいなって思いました。
そして本を読まない妹の文香がなぜ「王様の耳はロバの耳」なのか。とても考えさせられました。


4巻
4作目です。
江戸川乱歩づくしの4作目です。
特に「怪人二十面相」が好きな人にはたまらない1冊になっています。
私は読んだことがありません!
江戸川乱歩は「人間椅子」と「芋虫」しか読んだことがないのであとで読んでみようと思います。
井上一郎太の過去の話がとても面白かったです。
幼少期から古本屋を開業する頃、現在まで語られていて時代背景を考えると面白いと感じました。
鹿山義彦や鹿山直美の「怪人二十面相」の話をする時のウキウキしている感じが本当に怪人二十面相が好きだということが伝わってきて微笑ましかったです。
そして篠川智恵子が本格的登場します。
大輔が頑張ります。
志田の正体には驚きました。


5巻
5作目です。
ブラック・ジャック」の話が良かったです。
父親が登場してはいないのに、顔も知らない彼の過去が暴かれていく描写がすごく面白いと感じました。素敵な両親だと思います。
そしてこの5作目はなんといっても栞子さんの気持ちが書かれている1冊で、この2人が好きな人にはたまらない1冊です。
栞子さんの大輔への愛がとてもよく分かります。
改めて栞子さんって本当に可愛い人だなぁと思いました。栞子さんの好感度が天井をぶち抜いて、大輔の頼もしさも上がります。
篠川智恵子の本音も聞くことが出来たような気がします。


6巻
6作目です。
実はビブリア古書堂シリーズの中で1番好きかもしれない1冊です。
太宰治が好きな人にはぜひ勧めたい1冊です。
1巻の4話が好きな人は偏見ですが6巻も好きだと思います。一貫して同じ話を続くのでとても読み応えがありました。
昭和の雰囲気の小説に私が弱いことも関係しているかもしれません。
五浦食堂、田中嘉雄が所属していたロマネスクの会、久我山家という今までの伏線が回収されていく様子が読んでいてとても面白いです。
田中敏雄の行動力が改めてすごいなと思いました。いや褒めるところではないのですが、やはり行動力がある方が話が進むなと思いました。本当すいません。


7巻
最終巻です。
栞子さんと大輔の物語の最後にふさわしい1冊になっています。
篠川智恵子が娘達と夫を置いてまで手に入れたかった作品。
私は海外の作品をあまり知りませんが、この作品ならみんな納得すると思いました。
篠川智恵子は海外の本の取引にも興味を示していたという伏線も見事に回収です。
篠川智恵子の母親も登場します。
栞子さんの推理と大輔の根性が合わさった、読み応えのある1冊でした。
オークション、面白いですね。


以上が、各巻ごとの感想でした。
ものすごい文量になってしまいました……。
今回は本当に前編後編で分けようと思っていたのですが、想像以上に筆が進んでしまいました。
後編は1週間以内に投稿しようと思います。
長引いてしまい、申し訳ありません……。